〜症例報告〜
ここは当院に来られたクライアント様の症例をご報告させて頂きます。
皆様の来院のきっかけになればと思います。
またそのご本人が見られた時に、こんな事をされてたんだと理解が深まっていただければ幸いです。
01
顔面神経麻痺
左顔面神経麻痺のクライアント様がいらっしゃいました。
3ヶ月ほどかかりましたがほぼ良くなりました。
眉に皺が寄せられず、口からも水が溢れる、目が完全に閉じれないので涙が止まらないetc,,,
なかなかきつい症状だったと思います。
初診の段階で検査結果から、脳・神経系の亢進状態を推測し、上手く対処出来たことが功を奏したと思います。
この方長年の平衡感覚や体性感覚(筋肉や関節、皮膚などから情報)に問題があった様です。かなり左側に偏って歩行されてました。全てにアプローチさせて頂きました。
症状は酷かったですが、とても前向きで何事にもプラス思考の方で、私が伝えた運動やグッズ購入は即やって頂きました。足の冷えも2週間で無くなりました。
体は施術家とクライアント様の共同作業で早期の改善が見込めますね。
02
足首捻挫
ウチの息子は高3で最後の高校総体まで後2週間。
練習試合で内くるぶしの上にスパイクをされて中程度の捻挫。やってしまいました。前距腓靭帯、踵腓靭帯損傷です。
直ぐ治療します。まず内くるぶしの上の骨膜が少しくの字に曲がった為、これを修正。脛骨(内くるぶし)と腓骨(外くるぶし)のズレを調整。距腿関節(足首)の調整。腓骨筋の調整etc
ここまでやると腫れもかなり引いてきます。
ただ、72時間は炎症反応が起こるため関節は安定しません。この間はグラグラになります。ここで絶対無理してはダメです。
腫れが落ち着いてから触覚、振動覚、位置覚、各筋の筋力&反応力、巧緻運動性、そして身体全体としてのバランス感覚を修正していきます。
後2週間、間に合わせます!
この時期は高校総体、中体連前で故障者が相次ぎます。3年間の努力が無駄にならない様にしっかりサポートさせて頂きます。
03
顎関節が原因で!
顎関節はバランサーの役目
ここ最近来られた患者さんで、
①左ふくらはぎの外側が痛い(50代 女性)
②右肩が上がりずらい(40代 男性) と言う症状。
パッと見ると、お二人共体が右にかなり傾いていらっしゃる。
どちらかに傾いたままそのままにして置くと、先ず傾いた側の肩が上がりにくくなります⇨②の男性
皆さんも体真っ直ぐな状態で右肩を上げるのと、右に体を傾けた状態で右肩を上げるのでは、後者の方が上がりにくくなるのは直ぐわかると思います。
そしてそのままにしていると、骨盤も右に曲がります。すると反対の脚はバランスを取るために外側に開いてきます。
⇨①の女性
では何故そんなに体が傾いてしまったのか?
お二人共歯の治療をしていたり、インプラントの治療をしていたりと、片方の歯で噛んでいる状態でした。
そう、顎が曲がると体全体が曲がったり、傾いたりするのです。
体の中では2つだけ、ぶら下がっている骨があります。
それは上肢と、下顎骨です。この二つはバランスを取る時に活躍します。
片足立ちした時に、バランスの悪い方は自然に両手を広げてバランス取ろうとしますよね。
上肢と顎関節は体のバランスを取る役目をしています。
顎関節の調整も非常に大事な治療になります。
噛み合わせに不安がある方や、顎を開けるとガクガク音がする、歯の治療が長引いている間に体の一部が痛くなってきた、などの症状をお持ちの方はいつでもお待ちしております。
04
ぎっくり腰 過去のケガの影響で
40代 男性
急性のぎっくり腰で来院されました。かなり激痛だったので詳しく問診をします。
過去の経歴をお聞きすると、高校からウェイトリフティングをされて国体選手だったとのこと。
過去の既往歴から
・小学生の時に2階から転落。
・中学生でぎっくり腰
・高校で分離症、ヘルニア、右足部の慢性的な痛み、股関節痛などがあり、なかなかの経歴でした😅
その上で各部位をしっかりケアしてきていないとの事。
この場合、過去にさかのぼって身体の各部位を一つずつ施術して機能回復していきます。
・足の指の可動性・足部のアライメント調整・下腿部の骨間膜の調整・膝の関節位置・股関節の調整・下半身の筋肉の応答性など、、
そうすると腰を触らなくても段々と痛みが無くなってきます。
「足がしっかり地面を捕まえている感じがします」や
「こんなに足の指が曲がるようになったのは数十年振り!」
などと喜んでいただきました。
かなり高いレベルで無理して競技をしていると、関節のズレ、筋膜の癒着、感覚の喪失などが出ます。
こうなると非常に時間がかかります。
が、一つずつ良くすると「腰痛持ち」から抜け出せます!
どうか、その都度その都度ケガや不調は正常に戻してから先に進みましょう!
05
耳管開放症・耳管閉塞症
皆さんこの傷病名聞いたことあるでしょうか?意外に多く耳鼻咽喉科に行ってもイマイチだとネットで出てきます。
・耳が詰まった感じがする(高所から低所に移動した時に治らない)。
・音が反響して聞こえる。
・逆に音がこもった様に聞こえる。
・耳鳴りがする。
・自分の声の大きさが認識しずらい。
などの症状をお持ちの方は以外に多く、「耳鼻科に何件も行ったんだけど、、、」と、そのままにしてしまっている方も多いです。
もう少し神経学的に見てみましょう。
先ず、大きく関与してくるのは三叉神経と顔面神経です!
三叉神経は顔面の知覚(痛覚)を司り、顔面神経は顔面の筋肉の運動を司ります。つまり、側頭部(耳や顎関節付近)の神経の機能低下や、血流障害が起こると三叉神経の障害は『三叉神経痛』になり、顔面神経の障害は『顔面神経麻痺』になります。
『三叉神経痛』は顔の痛みですよね。『顔面神経麻痺』は顔の筋肉が動かなくなります(上記参照)。だから皆さんがよく言う『顔面神経痛』は、医学的には無いのです。
そして、今回の症例に関わる大事な筋肉は口蓋帆張筋・鼓膜張筋・アブミ骨筋の3つです。
・口蓋帆張筋(三叉神経):耳管の開閉に関わる(耳抜きした時の感覚)。
・鼓膜張筋(三叉神経):鼓膜を緊張させたり、弛緩させたりして音の伝わり方を調節する。
・アブミ骨筋(顔面神経):内耳に伝わる音の振動を調節する。
これらは三叉神経と顔面神経の支配で、何故この2つの神経の機能低下が起こるかというと、顎関節の緊張(咬合の問題)や頭蓋骨のズレ(ストレス、片眼視、頭部外傷など)などにより起こります。
*顎のズレは身体全体のズレ(上記参照)
これらを神経学的な検査をして、しっかりアプローチしていくと1〜3回くらいで不調がなくなる方が殆どです。
これらの症状で、耳鼻科にかかって炎症が無ければ直ぐにでも来て頂きたいです。長く放置すると三半規管にも影響が出る事が推測されます。
但し、手技療法家の場合は神経の勉強をしっかりしている先生にかかりましょう。