60代 男性 『痛くてたまらないのですぐ見てくれ』と電話がありました。
来院されると油汗をかいて『痛い、痛い〜😭』とずっと唸っていらっしゃいます。
3日前から急に痛くなったそうです。
「先ず高周波をかけますので寝れますか?」と言うと『はい』との事で寝ると3秒で『あ〜、痛い!無理です!』との事。
「座っては大丈夫ですか?」と聞くと何とか大丈夫とのこと。
高周波が終わって検査に入ります。あまり時間は取れないのでささっと検査すると、左の小脳の低下、左下腿部の感覚の低下の所見が見られました。
ヘルニアの所見はありません。
通常、神経系の調整(左右のバランス調整)とリセット(興奮を鎮静化する)をしてから行いますが、寝てられないくらい痛いので最初から患部を直接施術していきます。
痛みのエリアは左下肢外側のエリア。これは坐骨神経のエリアではありません。よく脚の痺れだと全て『坐骨神経痛』と言われますが、この場合は『筋膜性の疼痛症候群』ですね。
この方O脚が酷く、下肢の内旋(内側に捻れる)の動きがほぼありませんでした。
ずっと歩行や立位の際に外側ばかりを使っていた様です。
その状態が続くと外くるぶしからお尻の外側にかけて筋膜が動かなくなり、循環が悪くなることにより痺れ感、痛みが出てきます。
少し痛いですが、筋膜の癒着を除去し滑走を出します。次に下腿部が内旋できて正常歩行出来るように矯正していきます。かなり状態が酷く大変でしたが動きもかなり回復。
この時点で寝ていると『あ〜痛い〜』と言ってらっしゃった声も聞こえなくなり、「寝ていて大丈夫になりましたね。」と言うと『あ、本当だ!』との事。
次に大事な臀筋群の施術です。
小・中・大臀筋、全てにトリガーポイントがあります。トリガーポイントとは?押圧すると色々な所に痛みが放散するポイントのことで、それくらい酷く固ってしまっていると言う事です。5箇所くらい悲鳴を上げながらも「息吐いてリラックスしましょう〜」と言うと10秒くらいで落ち着いてきます。
これで立って歩いてもらうと『痛くなーい!!』と喜んでいらっしゃいました。
全く出来なかった片足立ちも10秒くらいは出来るように。
明日福岡にどうしても出張に行かなければならないと言う事で、突貫工事でやりましたが、
あまりこういう施術はしたくないですね。
やはり順序立てて進めないとリスクが伴います。
「次回は右の五十肩を施術しましょうね」と言ってお帰り頂きました。
が、これには続きが、、、
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